幾何公差・検査

図面での平面度と平行度の使い分け

平面度と平行度は、データム参照の有無と規制する幾何特性が異なります。加工・検査を検討するうえでの実務的な違いを解説します。

幾何公差・検査VIETTECH · TECHNICAL RESOURCES
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要点

平面度は一つの面そのものの形状を規制し、データムを必要としません。平行度は、面または軸線の方向を指定したデータムに対して規制します。そのため、両者を同じ意味で使用することはできません。

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平面度が規制するもの

平面度の公差域は、互いに平行な二平面の間です。実際の面全体がこの範囲に入る必要があります。安定した接触面、取付面、反りの管理などに用いられますが、他の面に対する位置や角度は単独では規制しません。

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平行度が規制するもの

平行度には必ずデータムが関係します。面の平行度では、公差域となる二平面がデータムに対して平行に配置されます。そのため、測定結果はワーク上でデータムをどのように設定するかにも関係します。

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図面を読む際の実務的な違い

面自体が平らでもデータムに対して傾いている場合があります。また、平行度を指定したからといって局部的な面形状を無視できるわけではありません。接触状態と方向関係の両方が機能上重要な場合は、それぞれ適切な公差を指定する必要があります。

  • 平面度:データム参照なし
  • 平行度:データム参照が必要
  • 平面度は形状、平行度は姿勢を規制
  • 厳しい公差では加工方法、治具、測定方法の検討が必要
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加工・検査方法の検討

図面から機能面、データム、部品寸法、要求公差、支持条件を確認します。形状と要求に応じて、定盤とダイヤルゲージ、Mitutoyo LH-600、三次元測定機などを使い分けます。測定方法とワークの支持・固定方法は図面ごとに確認します。

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RFQに明記したい項目

非常に厳しい数値だけを指定するのではなく、機能上の目的も示すと、加工・測定方法をより正確に検討できます。

  • 機能面となる箇所
  • データムとワーク上での識別方法
  • 熱処理・表面処理の前後どちらで適用するか
  • 薄物・変形しやすい部品の支持条件
  • 検査成績書と検査頻度
  • 適用する2D図面と改訂番号
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よくある指定上の問題

二面の関係を管理したいのに平面度のみを指定する、データムなしで平行度を指定する、薄物部品に支持条件を示さず厳しい公差を指定する、といった例があります。見積り前に明確にすることで、双方の解釈差を減らせます。

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FAQ

よくあるご質問

平面度にデータムは必要ですか?

いいえ。平面度は面そのものの形状公差であり、データムを参照しません。

平行度を指定すれば面は完全に平らになりますか?

そのようには解釈しません。平行度はデータムに対する姿勢を規制するため、面の形状は機能と図面規格に基づいて別途検討します。

すべて三次元測定機で測定すべきですか?

必ずしもそうではありません。寸法、形状、公差、データム、支持条件に応じて適切な方法を選びます。VietTechでは図面ごとに測定設備を検討します。

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