加工技術

ワイヤー放電加工とは?精密部品で採用する判断ポイント

ワイヤー放電加工の原理、適した形状、内コーナーの制約、正確な見積りに必要な情報を実務視点で解説します。

加工技術VIETTECH · TECHNICAL RESOURCES
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ワイヤー放電加工の原理

走行する電極ワイヤーと工作物の間に制御された放電を発生させ、導電性材料を除去する加工方法です。ワイヤーは工作物に機械的に接触せず、切削抵抗が非常に小さいため、貫通輪郭、熱処理後の材料、切削力で変形しやすい部品に適しています。

金属ワークに矩形の貫通輪郭を加工するワイヤー放電加工のイラスト
電極ワイヤーが工作物を貫通して矩形経路を移動し、ワイヤーと加工面のすき間で放電します。
  • 荒加工で大部分の材料を除去
  • 必要に応じて複数回の仕上げ加工で寸法と面を調整
  • 対象は導電性材料に限定
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ワイヤー放電加工を選ぶ場面

工具が届きにくい形状や、切削力による変形を抑えたい部品に有効です。最終的な工程は、図面全体、ワーク高さ、公差、面粗さ、数量を確認して決定します。

  • 板厚方向に貫通する閉じた穴・異形輪郭
  • 狭い溝、小さな内コーナーR
  • 焼入れ鋼など切削が難しい導電性材料
  • 加工負荷を抑えたい細長い部品
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マシニング加工が適する場合

平面、止まりポケット、3D形状、大きな除去量には、一般にマシニング加工が経済的です。非導電性材料はワイヤー放電加工できません。素材加工と下穴加工をマシニングで行い、重要輪郭のみワイヤー加工する複合工程も有効です。

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スタート穴・抜き落ち部・つなぎ

閉じた輪郭ではワイヤーを通すスタート穴が必要です。加工完了後、中央部は抜き落ち部となるため、断線や加工面の損傷を避けるよう保持・除去方法を検討します。形状によっては小さなつなぎを残し、最終工程で除去します。

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内コーナー・ワーク高さ・テーパー

小さな内コーナーRは加工できますが、Rゼロの完全な角形状にはできません。実際のRはワイヤー径、放電ギャップ、加工条件で決まります。上下で輪郭が異なる形状やテーパー加工では、上面・下面形状と角度を明確にし、ワイヤー走行と精度を確認します。

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公差・面粗さ・測定

仕上げ回数は寸法、側面の真直性、面状態に影響します。回数を増やすほど時間とコストも増えるため、機能上必要な水準に合わせます。VietTechでは図面上の重要特性を確認し、一般測定具、高さ測定機、三次元測定機などから適切な方法を選定します。

  • 重要寸法と公差を明確にする
  • 対象面に面粗さを指示する
  • データムと最終測定状態を定義する
  • 検査成績書・証明書の要否を示す
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見積依頼チェックリスト

要求情報を明確にすることで、工程、加工時間、技術リスクを適切に評価できます。

  • 公差、データム、面粗さを記載した2D図面
  • 材質、供給状態、熱処理仕様
  • 試作・量産数量と希望納期
  • ワーク高さ、最小内コーナーR、テーパー仕様
  • 指定済みの場合はスタート穴、抜き落ち部、つなぎ位置
  • 検査、提出書類、梱包、納入条件
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VietTechでの図面検討

見積回答前に、図面、材質、加工基準、ワイヤー経路、抜き落ち部の保持、加工回数、測定方法を確認します。対応可能な公差と面粗さは一律の数値ではなく、部品形状ごとに評価します。

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FAQ

よくあるご質問

アルミはワイヤー放電加工できますか?

はい。アルミは導電性があるため加工できますが、材質と形状に合わせて加工条件と表面管理方法を選定します。

内コーナーを完全な角形状にできますか?

できません。ワイヤー径と放電ギャップにより小さなRが残るため、図面に対して適切な値を確認します。

熱処理後でも加工できますか?

導電性があれば加工できます。焼入れ鋼に高精度な輪郭を加工する代表的な用途です。

仕上げ回数は多いほどよいですか?

必ずしもそうではありません。追加加工は時間とコストを増やすため、必要な公差と面粗さに合わせて設定します。

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