概要
CNCフライス加工では、工具、材料、切削条件が同じであっても、送り方向を変更することで加工結果が変わる場合があります。基本となる加工方法は、ダウンカットとアップカットです。両者の違いは工具経路だけではなく、切りくずの生成、切削抵抗の方向、振動、バリ、表面性状、寸法安定性にも影響します。 十分な剛性があり、バックラッシが適切に管理されたCNC工作機械では、一般的にダウンカットが優先されます。一方、素材表面に硬いスケールがある場合、加工代が大きく変動する場合、または工具が加工物へ引き込まれることを避けたい場合には、アップカットが有効なこともあります。そのため、すべての部品に一つの原則を当てはめるのではなく、工作機械・工具・治具・加工物を一つのシステムとして慎重に判断する必要があります。
